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【書評】しらふで生きる 大酒飲みの決断(町田康著)

生活に役立つ本
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【5分で分かる】しらふで生きる 大酒飲みの決断 断酒の哲学書

みなさん、こんにちは。

このチャンネルは、忙しい社会人が、聞き流すだけで分かるように、短時間で効率的につくられています。

今回は小説家、町田康さんの「しらふで生きる 大酒飲みの決断」をご紹介します。

町田さんは、4年前の年末、突如「酒を辞めよう」と思い立ち、そこから1滴も飲んでいないそうです。

この本は、大酒飲みと知られていた町田さんが、なぜ酒を辞めようと思ったのかを振り返りながら、禁酒を実行するための認識改革、やめた後の身体の変化を事細かにつづった本です。

面白おかしいエッセイとしても楽しめ、もちろん、酒を辞めたい人の参考にもなる本です。

印象に残ったポイントを、短時間で効率的に解説したいと思います。

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①禁酒は正気と狂気のせめぎあい

町田さんは独特の表現で、禁酒についてこう記しています。

飲みたいという感情が正気で、飲まないというのが狂気。この正気と狂気の血みどろの戦いこそが、禁酒、断酒である。

これは文学では、内面の葛藤と言います。

町田さんは、禁酒の間、ずっとこの正気と狂気の間で戦い、いまなお葛藤しているそうです。

狂気の方がわずかに優勢となっているため、かろうじて酒を辞められている。

小説家ならではの、独特の表現で、禁酒の意識構造をこう記しています。

②飲酒とは人生の負債である

不安をなだめるために酒を飲む姿。

これはまるで、利子を払うために借金を重ねる多重債務者だと言います。

不安のたびに酒を飲み続けると、飲んでもあまり楽しくなくなり、むしろ飲んでいないときの不安感が増大していきます。

飲んで楽しみを増やそうと思うと、そのうち身体への悪影響となり、苦しみの利息が膨らむ。

飲んでいないときはただ耐えるだけ、という状態になる。

自分の飲む、以外の価値が、自分の中でとても低くなっていくと説明しています。

確かに、この表現はとてもしっくりきます。

③酒の楽しみは残らない

飲酒による苦しみはさまざまです。

金銭の消費、二日酔いによる判断ミス、ミスによる周囲とのトラブルなど、悪い面を挙げればきりがありません。

それでも、酒を飲んでいる時は楽しいものです。だからこそ、やめられません。

でも、もう少し考えてみましょう。

例えば、家族で遊園地に行くと、金銭、時間も消費し、当然、身体もつかれますが、その経験や記憶は後々まで残ります。特に子供の場合は、その体験が人格に好影響を与えます。

ですが、酒の場合はそうはなりません。

楽しみの本質が、酔いである以上、数時間でその楽しみは消えます。

記憶、経験として人生の資産にもなりません。

もっと言うならば、負債だけが残る。

楽しみと苦しみが釣り合わず、むしろ、苦しみだけが残ってしまうと言えます。

④脳がいい感じになる

酒を辞めてもっとも良い点は、脳の回路のアクセスが良くなったことだそうです。

町田さんは小説家、もちろん文章を書くことを生業としています。

文章を書くというのは、山奥の原料を工場で加工して、製品として港から出荷するようなものだと説明します。

文章が上手な人は、港の間に鉄道をかけて、次々と製品を出荷できる人。

逆に文章が下手な人は、牛や馬で、少しずつしか運ぶことができない人だそうです。

酒をやめると、このアクセス路が次第に回復し、仕事が目に見えて早くなると言います。

町田さんは文章で、断酒の効能をこう表現していますが、酒をしばらくやめると寝起きが良くなったり、つまらないことをぐずぐず考えなくなるというメリットを感じられるようになります。

やはり脳の回路が良くなっているのが原因なのです。

【5分で分かる】しらふで生きる 大酒飲みの決断 断酒の哲学書

いかがだったでしょうか。

この本は、独特の文体で、町田康ファンは満足できる一冊と言えます。

禁酒をしたい人、そのための背中を押してほしい人にとっても、何かきっかけになる言葉と出会えると思います。

ぜひ読んでみてください。

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これからも実際に読んで、参考になった本を毎週月曜、夕方5時に配信します。

ではみなさま、本日もよい一日をお過ごしください。