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【書評】データでわかる2030年 地球のすがた(夫馬賢治著)

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【8分で分かる】データでわかる2030年 地球のすがた

みなさん、こんにちは。

このチャンネルは、忙しい社会人が、聞き流すだけで分かるように、短時間で効率的につくっています。

今回は、夫馬賢治(ふま・けんじ)さんの「データでわかる 2030年 地球のすがた」をご紹介します。

いま、世界で何が問題視されているのか。

このままの状態が続くと近い将来、日本はどうなってしまうのか。

日本人が知らない、世界のリアルが書かれた良書です。

印象に残ったポイントをご紹介します。

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①気温上昇が止まらない

世界の気温はこれから、何℃上昇するかご存じでしょうか。

「IPCC」という国際機関が発表した報告書によると、2100年の気温は、1985年からの20年間の平均気温と比べて、最大で4・8度上昇するということです。

気温が上昇するということは、単に暑い夏がさらに暑くなり、冬の気温も上がるという話では終わません。

一番厄介なのが、異常気象の発生です。

②深刻化する異常気象

IPCCの報告書では、台風の発生頻度は変わらないか減少する一方で、台風が巨大化すると予測しています。

厄介なことに、特に日本の南海上で発生する台風が、巨大化する可能性が高いと予測しています。

多摩川を氾濫させた2019年の巨大台風を、記憶している方も多いと思います。

この台風の最高風速は秒速55メートルでした。

それをはるかに上回る秒速59メートル以上の台風が頻繁に発生する可能性が高いとしています。

さらに問題なのは、日本列島では今後、豪雨が増える一方で、全体の降水量は減っていきます。

つまり、台風が通過しなかったり、豪雨が発生しなかった地域では、逆に水不足に苦しみ、農作物が育たなくなるということです。

巨大台風が襲ってきながら、深刻な水不足に悩むというダブルの苦しみを味わうことになりそうです。

③保険会社の倒産が相次ぐ?

気候変動で大きな危機感を感じているのは、損害保険会社です。

災害発生のたびに、巨額の賠償金を支払わなければなりません。

実は地震保険は、国策として整備したもので、保険金の大半を国が肩代わりしていることをご存じでしょうか。

東日本大震災では、支払われた保険金5・5兆円のうち、保険会社が賄ったのは1・2兆円でした。

しかし、台風、土砂崩れ、洪水など、地震以外の災害については、すべて保険会社が支払わなければなりません。

フランスの世界最大の保険会社、アクサは、気候変動は同社にとっての最大のリスク要因だと言及し、「今後気温が4℃上昇したら、保険事業は成立しなくなる」とはっきりと言い切っています。

④食料危機の恐怖

「人口が増加に伴い、世界中で食料危機が起きる」

こんな話を誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

1950年には30億人ほどの世界の人口は、いまでは80億人。わずか60年間で2倍以上にもなりました。

では食料はどうでしょう。実は、小麦、コメなど穀物の生産は3・4倍、野菜と果物は5倍と、人口以上に増えました。大規模な食糧増産で、人口増加を成し遂げていったのです。

ですが、気候変動によって、今後は減少することが予測されています。

特に小麦の生産量は、世界で約50%も低下します。

日本の主食であるコメも10%低下。南日本では収穫できず、北海道がコメ生産の適地となって、生産量が増えるという予測結果にもになっています。

日本は「食糧管理制度」というもので、主要品目の食料価格をコントロールしています。

商社が海外から買い付けた小麦粉や乳製品をいったん、政府が購入し、国内の食品メーカーに安く販売しているのです。

食糧難で輸入価格が高騰すれば、政府が価格統制のために投入する差額分の国費が膨らみ、財政を圧迫することが懸念されています。

ほかの国々も事態はだいたい同じです。食料を囲い込もうと、農地の買い占めがいま起きています。

⑤囲い込み戦争は「水」にも

残念ながら、買い占めは食料だけではなく、水にも侵食しています。

地球上には、私たちが必要とする「真水」が非常に少ないのです。

地球の14億立方キロの水のうち、私たちが水資源として利用できる「淡水」は、10万立方キロしかありません。わずか0・01%です。

日本は周りを海に囲まれ、よく雨も降るので、水不足には無関係と思っているのなら、その認識は改めたほうがいいでしょう。

水はただ飲むものだけではなく、食物のほか、精密機械などの工業製品にも大量に使われています。

社会がどのくらい海外の水資源に頼っているかを図る指標に「バーチャルウォーター」というものがあります。

日本は年間で804億トンものバーチャルウォーターを輸入しており、なんと、世界最大です。

水を大量に使って生み出す牛肉、小麦、大豆のほとんどを輸入に頼っているのがその理由です。

輸入元は、アメリカとオーストラリア。この2カ国は今後、深刻な水不足に陥り、食料を大量生産できなくなる可能性があります。

日本は今後、アメリカとオーストラリア以外の国から食品を輸入するか、そもそも食べ物を変えるかという選択を強いられることになりそうです。

いかがだったでしょうか。

この本はなんとなく聞いたことがある将来の不安を、確かなデータに基づき、解説しています。

環境問題なんて他人のことと思っている状況から、かなりヤバいじゃんに意識を変えさせてくれる良書です。

日本人として知っておいた方がいいことがたくさん書かれているので、ぜひ手に取って読んでみてください。

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これからも実際に読んで、参考になった本を、短時間で効率的に解説します。

最後までご視聴ありがとうございました。

本日も良い一日をお過ごしください。

【8分で分かる】データでわかる2030年 地球のすがた