スポンサーリンク

【書評】劣化するオッサン社会の処方箋 さよなら「老害」

仕事に役立つ本
仕事に役立つ本
【9分半で分かる】劣化するオッサン社会の処方箋 「老害」にさよならする方法
【目次】 ①周囲を不幸にさせる「オッサン」とは? 0:48 ②オッサンが組織を劣化させる仕組み 2:49 今回は山口周さんの著書「劣化するオッサン社会の処方箋~なぜ一流は三流に牛耳られるのか~」を解説しました。 老害に悩まされている若手、中堅の会社員にぜひ読んでほしい一冊です。 【参照・引用元】 題名 劣化するオ...

今回は「劣化するオッサン社会の処方箋~なぜ一流は三流に牛耳られるのか~」をご紹介します。

著者の山口周さんは、「武器になる哲学」や「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」といった話題本を世に出しているベストセラーコンサルタントです。

山口さんの本は一言でいうと簡潔明瞭。とにかく読みやすい。今後、自分自身がどう生きていいくか、見直すきっかけになりました。

この本は、20~40代の方で、アホな上司に悩まされている、仕事もせずにのんびりしている老害社員が許せない、会社の将来が心配で転職を考えているなどのモヤモヤを抱いている方におすすめです。ポイントを4つに絞って解説したいと思います。

スポンサーリンク

周囲を不幸にさせる「オッサン」とはどういう人か?

本では「オッサン」をこう定義しています。

①古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する。

②過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない。

③目上のものに媚び、目したのものを軽くみる。

いますよね。会社で絶対に目にする人種ですよね。

中高年の男性でも、この定義に該当しない人は「オッサン」ではありません。

逆に言えば、若い人であっても、この定義に該当すれば「オッサン」です。

なぜ、最近オッサンの問題が増えている?

日大アメフト部の暴行指示と事件発覚後の雲隠れ、神戸市の教員いじめの調査結果の隠蔽、大手メーカーによる度重なる偽装、粉飾。「オッサンの劣化」を示す社会的事件は枚挙にいとまがありません。

民営鉄道協会が発表した2015年度の駅員への暴力行為は、60代が23・8%、50代が19・3%。意志のコントロールができないと言われている20代以下は16・0%で、全世代で一番低かったということも分かっています。

社会の模範となるべき中高年は、なぜこうも劣化してしまったのでしょうか。

発達心理学者のメグジェイ教授は、こう話しています。

「20代は人生を決定づける10年間だ。大学卒業後のこの時期は、キャリアを形成するための知識や考えた方の書き換えなど、言うならば『人生を生きるためのOS』を作る時期に当たる」。

現在の中高年は、この貴重な20代をバブル景気に浮かれながら過ごしてしまった。

「会社の言う通りにやれば、金持ちになって、別荘くらいはもてるさ」という気分の中で過ごしてしまい、自ら考え、行動するという意識が育たなかった。ある意味、不幸な世代とも言えます。

オッサンが組織を劣化させるメカニズム

なぜ、50代、60代のオッサンがこれほど劣化したのか考察しましたが、この問題について「全体的に劣化した世代でも、中には優秀な人もいるだろう」という反論があるかもしれません。

確かに優れたリーダーを選抜できれば問題ないのですが、それはゼロから組織をつくる場合にのみに成り立つ話。長く継続している組織ほど、難しいのです。

ではなぜ「組織のリーダーは必ず劣化するのか」。そのメカニズムをわかりやすく説明します。

まず、会社員は、一流、二流、三流と、大きく3種類に分けられます。

二流とは、自分が二流と自覚していて、誰が一流かを知っている人。

一流は、人を格付けする、人を押しのけて権力を握ることにあまり興味がなく、自分や他人が何流であるかと考えない人です。

そして三流は、周囲にいる二流を一流と勘違いしていて、「自分はいま二流だが、頑張ればいつかはああなれる」と考え、二流の周りをうろちょろしながらヨイショする人です。

数の上では、三流が圧倒的な多数派ということになります。

現代の市場や組織では、構造的に最初に大きな権力を得られるのは誰でしょうか。

それは「数」を味方につけた人です。つまり、大量にいる「三流」から支持をされる「二流」ということになります。

二流はだれが「一流」かを知っている。二流が這い上がろうとするならば、一流を抹殺し、権力を握らないといきません。二流は一流を恐れるので、一流を側近として用いず、自分よりもレベルが低くて扱いやすい、三流を重用します。

かくして、その組織は二流のリーダーが率いて、あまたいる三流が脇を固める。その一方、一流は評価されず、日の当たらない場所でくすぶる。やがて二流のリーダーが引退すると、一生懸命にヨイショしてきた三流が、次のリーダーとして権力を持つようになります。そうなると、さらにレベルの低い三流が周辺を固め、劣化が進行していきます。

組織がいったんここまで劣化すると、一流を呼び込み、改革していこうという自浄作用は働かなくなります。歴史が長く、大きな会社ほど、この構造的な問題は根深い。これが、日本経済が世界から没落していった背景のメカニズムといえます。

若手、中堅はオッサンにどう対抗すればいいのか

会社での権力者に圧力をかける方法は2つあります。

それは「オピニオン」と「エグジット」です。

オピニオンというのは、おかしいと思うことについて「おかしい」と意見すること。

エグジットとは、権力者の影響下から脱出することです。

不祥事を起こした企業に身を置きながら、オピニオンもエグジットもしないということは、不祥事に自分も加担し、それを主導した権力者を支持していることと同じ意味です。

「上司に意見したら職場で居場所がなくなる」「転職できるだけのスキルはない」と考える方は多いと思いますが、このような妥協を許してしまうと、そのうち道徳観はマヒし、オッサン化一直線です。生物的には生きているが、魂は死んでいるというゾンビのオッサンに、あなたはなりたいでしょうか?

これからは「人生100年時代」です。とにかく学び、スキルを身につけ、オピニオン、エグジットできる人になりましょう。

「学んでいる時間なんてない」と思う方には、予防医学者の石川善樹さんの考えがとても参考になります。それは「人生を春、夏、秋、冬」の4つに分ける考え方です。

100年を4等分すると、0~25歳は、基礎学力や道徳を身に着ける時期。

25歳から50歳は、いろいろなことに挑戦し、スキルと人脈を築く時期。

50~75歳は、それまで培ってきたものをもとに、自分の立ち位置を定めて世の中にために動く時期。

75歳~100歳は、余勢を過ごす時期、というモデルです。

40代なんて、人生の折り返し地点にも到達していません。まさに「人間の旬の時期」。「自分はもう終わり」なんて思っているのなら、それはもったいない。今の社会では、出世の可能性がなくなった40代後半が、死んだ魚の目のような表情で会社を過ごしています。

別のキャリアを探そうとしなかった人が、定年になり、年金制度が崩壊した社会に放り出される。今後、間違いなく大きな問題となるでしょう。あなたは当事者になりたいですか?

「オッサン」にも救いはある

まず、これからの時代は「単に年を取っているだけで、尊重される」というのは終わります。環境変化に合わせた知識のアップデートをすることです。「昔取った杵柄」よろしく、過去の知識や経験を振り回すだけでは、むしろ「老害」をなす存在になってしまいます。

会社で役職についてる方は、これまでの「支配型」から「サーバントリーダー型」に意識を変えましょう。サーバントリーダー型とは、自分の持つ人脈、金脈、知識、経験を後進の支援のために用いる生き方です。ここでは割愛しますが、本の中で詳しくかかれていますので、参考にしてください。

中高年のあなたが20代だったころは、百年もの間、ライフスタイルが変わらなかった時代でしたが、今は目まぐるしく変化していきます。新しい情報を活用するのは、若い人の方が得意なのです。イニシアティブは若手に取らせる、自分は後方支援に回り、組織を潤滑に回すことに意識を集中させましょう。

それと、50歳を過ぎていたとしても、学び続けることです。「もう遅い」と思ってはいけあせん。偉大な画家アンリ・ルソーが本格的に絵を始めたのは、税関職員を退職した50歳以降。

「ナニワ金融道」でおなじみの漫画家の青木雄二さんは45歳でデビューしています。

寿命100年時代は80歳まで働くことになるわけです。学び直すことに「遅すぎる」と言い訳することは、単に自分への甘えと言えるでしょう。

ここまで、周りを不幸にするオッサンとはどういう人物か。

組織が劣化していくメカニズム。

若手、中堅世代はオッサンにどう対抗すればいいのか。

オッサンが救われる方法について、説明してきました。

もし、この動画が気に入ったという方は、ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします。

本日も良い一日をお過ごしください。