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【書評】豊田章男(片山修著) 御曹司もつらいよ

人物伝
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【6分で分かる】豊田章男(トヨタ社長) 御曹司もつらいよ
【目次】 ①根っこは「アスリート」 0:34 ②転職後、社内で孤立 1:31 ③御曹司とは思えない行動 2:11 ④自分で「師匠」を見つける 3:14 ⑤笑顔のないところで、いい仕事はできない 4:16 【参照・引用元】 題名 豊田章男 著者 片山修 出版 東洋経済新報社 【関連動画】 【第1章】鈴木修会長×豊田...

みなさん、こんにちは。

このチャンネルは、忙しい社会人が、聞き流すだけで分かるように、短時間で効率的につくっています。

今回は経済ジャーナリスト、片山修(おさむ)さんの「とよだあきお」をご紹介します。

あきお氏はご存じ、トヨタ自動車の社長です。

大企業トヨタをけん引する男は、どんな道を歩み、何をみているのか。

自動車業界を知らなくても、リーダーとしてのあるべき姿が学べます。

印象に残ったポイントをご紹介します。

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根は「アスリート」

「失われた30年」と呼ばれた平成の時代、トヨタは国内で最も時価総額を伸ばしました。

1989年に約9兆円だった時価総額は、2020年2月時点で約25兆2200億円。

そのトヨタを率いる人物が、創業家の3代目の章男氏です。

章男氏は慶応大学時代、ホッケー部に所属していました。日本代表としてアジア大会にも出場する実力者。

根は「アスリート」そのものです。

章男氏本人も「育ちが体育会系でございます」と、社長就任後の講演会で発言するほど。

勝つために何をするべきか、ひたすら前を見続ける。

スポーツで培った情熱、ひたむき、誠実さを社長業のエネルギーとしています。

社内で孤立する

章男氏は、同じ社長を務めた父・章一郎氏から「トヨタに入社しろ」「社長になれ」と言われたことは1度もありません。

章男氏は投資銀行に勤務後、27歳でトヨタに入社。いわば転職組です。

章一郎氏からは「お前のような部下を持ちたい者は、この会社にいない」と言われ、実際、入社してみると、まさにその通りでした。

御曹司として色眼鏡で見られ、「ドラ息子」と軽蔑され、完璧にお客様扱い。

「俺は会社にいない方がいいのか・・・」

こう悩み、何度も会社を辞めようと思ったそうです。

御曹司とは思えない行動力

社内では腫物扱い。

章男氏の周りには、当然、彼を本気で育てようとする上司はいませんでした。

仕事は自分で覚えるしかありません。

入社10年目、生産調査部の係長をしていた時のことです。

ある日、新聞で、トラックの積載効率が悪いことを叩かれました。

どうやって調査すればいいのか。

章男氏は、実際に見て、判断しなければ済まない男です。

部下と二人で、自らハンドルを握り、工場を出発したトラックを追跡。

トラックが停止した時、「運転手に話を聞いてくる」と飛び出し、助手席に乗り込んだのです。

「現地現物でしか、本当の姿は分からない。トラックの問題は、トラックに乗らないと分からない」とのちに語っています。

「頭で考える前に行動せよ。考える暇があったらやってみろ」。とても勉強になるエピソードではないでしょうか。

自分で「師匠」を見つける

章男氏にはもう一つの顔があります。それは、ドライバー「モリゾウ」としての顔です。

40代後半になって、テストドライバーの訓練を始めました。

そこで一役買ったのが、伝説のマスタードライバー成瀬弘(ひろむ)さんです。

成瀬氏は、「もっといい車をつくりたい」と語る章男氏に、「運転のことを分からないのに、ああだこうだ言われるのは迷惑だ」とはねつけました。

ですが同時にこうも言いました。「その気があるなら、運転を教えてやる」

その場で章男氏は頭を下げて弟子入り。その後の猛特訓で、マスタードライバーの資格を得たのです。

章男氏は「正しい運転の仕方を学び、エンジニアとの共通言語を持ちたかった」と語っています。

誰も教えてくれないなら、自ら頭を下げて、師匠を見つけて食らいつく。

この驚くべき精神力から、学ぶことは多いのではないでしょうか。

「笑顔のないところで、いい仕事はできない」

社長として、最も印象深いのが、2009年にアメリカで起きた大規模リコール問題ではないでしょうか。レクサスが暴走し、乗っていた家族4人が死亡した事故です。

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったトヨタに対し、アメリカ政府も国民も、良くは思っていませんでした。

そんな時に起きた事故。トヨタのブレーキに原因があるとし、アメリカ国内では壮絶なトヨタバッシングが始まります。

アメリカ政府の公聴会に呼び出された章男氏は、入国した際、逮捕されて、もう日本には戻れないかもしれないと、本気で覚悟したそうです。

しかし、窮地に陥れば陥るほど、陽気にふるまう性格。

公聴会の前夜、想定問題を作成する場面で、周りのメンバーは顔面蒼白。

そんな中、章男氏は冗談を言って、何度も笑わせたのです。

公聴会を無事に乗り越え、その後も自らテレビ番組に出演し、アメリカ国民の感情を和らげていきました。

「笑顔のないところでは、いい仕事はできない」を、仕事上の哲学としています。

いかがだったでしょうか。

経営者を扱った本は、いかにも提灯持ちなもののが多いのですが、この本は、そうではありません。

章男氏は日本一の企業の社長なのに、実に人間臭く、魅力的だということが、数々のエピソードでよく分かります。

ビジネスパーソンにもおすすめですし、人物伝としても、とても面白い一冊です。

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これからも実際に読んで、面白かった本を分かりやすく解説します。

最後までご視聴ありがとうございました。

良い一日をお過ごしください。